エンジニアにとって特許は非日常という認識

知財専門家にとって特許は「日常」ですが、多くのエンジニアの方々にとって特許は「非日常」であるという意識を常にもっていたいものです。ちなみに、本文中に登場する吉越さんのニュースレターの発行は1986年です。いまから30年以上も前に、既に珠玉の言葉が世の中にあったということに驚嘆です。


TEXT BY SHIGERU KOBAYASHI


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親しい友人の推薦により『CDI NEWS LETTER No.2「第三者としての役割」(吉越亘)』を拝読しました。このニュースレターを拝読させて頂き、知財専門家にとって特許は「日常」だけれども、多くのエンジニアの方々にとっては特許は「非日常」なのかもしれないと気付かされました。(吉越亘さんのニュースレターは、是非、読まれることをオススメします)

知財専門家は、朝から晩まで知財尽くしです。朝起きて新聞を読めば特許など知財関連のニュースが一番気になるし(キーワード登録しているし)、仕事はもちろん特許・商標など、友人と食事に行って「最近、どう?」という話題にも知財が出てくる。

また、仕事でエンジニアの方々と話をするときだって、それが特許出願に関する打ち合わせであろうが、事業戦略に関して提言をするときであろうが、知財専門家から観れば話の中心はいつも特許などの知財です。

つまり、専門家にとって特許は「日常」です。

そんな中で、知財専門家がやらかしてしまいがちなのが、自分と話しているエンジニアにとっても特許は日常なのではないかという「勘違い」です。

もちろん、エンジニアの中には特許が「日常」となっている方もいらっしゃるかもしれません。例えば、企業に勤務されているエンジニアの方で、1年間に10件程度の発明をする方にとっては、特許は既に「日常」かもしれません(中間処理などもありますから…)。

しかし、多くのエンジニアにとって特許は、間違いなく「非日常」であると思います。

もしかすると、目の前で事業戦略を説明しているエンジニアだって、特許については余り経験がないのかもしれません。また、目の前で出願に係る発明を説明しているエンジニアにとっては、その発明が人生で唯一の発明かもしれません。

概して事情は多様的かつ複雑だから具体的事案の真実は分かりません。

しかし、「多くのエンジニアにとって特許は非日常である」ということを意識から外さずに仕事に臨めば、自ずと仕事は丁寧・親切になるのではないかと思っています。そして、仕事に対して誠実であり続けることができると思います。



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