英語の勉強とプレゼンの勉強のためというわけではなく、自分の見識・世界を広げるためにTEDを聴いています。複数のコンテンツをMY TEDに入れていますが、その中でもIngrid Leeさんの「Where joy hides and how to find it」が気に入っています。長期間にわたって良い気持ちでいる「幸せ」と違い、瞬間的な「Joy」。出願実務のどこにJoyがあるのか?
TEXT BY SHIGERU KOBAYASHI
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Ingrid Leeさんの「Where joy hides and how to find it」の内容を簡単に紹介すると、下記のような感じです(実際に聴いてみることをオススメさせていただきますが)。
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「Joy」=喜び。長期間にわたって良い気持ちでいる「幸せ」「幸福感」とは違う、その時・その瞬間に良い気持ちになる「Joy」。物理的に捉えることができない「Joy」は、物理的な世界で、どうやって生み出されているのか。「Joy」はどこにあって、どうやって探すのか。
答え。丸いものであったり、鮮やかな色、対称的な形、軽やかさ、上昇。
尖っているもの、直線的なものは自然界の危険なものと関係しているため(動物の角、冬に葉が落ちた木の枝)、そういう形は無意識に人を警戒させ、脳の扁桃体が活性化してしまう。それに対して、丸いものは安心を、「Joy」を、もたらす。
それに気づけば、バラ色の眼鏡をかけたみたいに至るところでJoyを目にするようになる。ふつうの場所に小さな喜びの瞬間が隠れていたかのように。
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秀逸、拍手喝さい
彼女のスピーチ自体がJoyであるかのようです。そして私は、特許出願書類を作成するための作業机のなかで、Joyを引き起こしてくれるものを探しました。
- 角ばったグレーのノートPC(性能と堅牢性は抜群)の角ばった液晶画面
- その中に表示される白色の出願書類の原稿…文字はもちろん黒色で、MS明朝体が推奨されている
- 図は白黒のPNGファイルが基本
- そこに描かれるのは直線的なフローチャート、シーケンス図
このなかで「Joy」を見つけることは相当難しいです。唯一の「まるみ」は段落【】の内側くらいしか見当たりません。
私は特許専門家として特許の仕事を愛しているので、瞬間的ではなく永続的な「幸せ」には浸れます。
しかし、書類形式等があまりに鮮やかな世界とかけ離れているため、瞬間的な「Joy」を見出すには、視覚が捉える全てのものを受け止める自分自身の「心」を丸く、鮮やかで、軽やかなものにしていかないといけないと思った次第です。
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